2011/03/07

日比津の家2


広間に半分開くかたちでキッチンを設けた。キッチンは天井高2.1mとして低く押さえ、上部は2階から使えるたっぷりとした小屋裏収納にしている。
下り壁に付いている2枚の板はエアコンの目隠し板である。ベッド用の金物を使って付けてあり、簡単に取外してエアコンのメンテナンスができるようになっている。



シンク台はステンレス・ヘアライン1.2mmでシンクと一体加工で作ってもらった。レンジ前の壁はイタリア製のテラゾータイル400角である。今は円高で国産タイルに比べて割安である。
ガスコンロの下は鍋用の引き出しを付け、その上部は鍋蓋置き場である。
その右の縦長の引き出しは調味料入れである。



広間同様デッキテラスに出る引き込みガラス框戸を設けている。小窓と同様、ロールスクリーンの生地を使った網戸も引き込まれている。
デッキテラスに出ると、駐車場への階段も近く、買い物やゴミ出しに便利である。
シンク台の反対側は配膳台と食器棚。一部が引き出しになっている。
右上の引き出し は炊飯器用で蒸気が逃げるようにしている。


シンク台の前に立つと家全体を見渡すことができる。



デッキテラスの床板、手摺り、戸袋の杉板は同じくフジイチの天竜杉を使用している。
これら雨掛かり部分には杉の赤身を無塗装で使用している。杉の赤身は耐久性があるといわれていて、桧より強いという人もいる。

戸袋につけたブラケット照明は船舶用の1号デッキライトを使用している。価格が安く、耐久性は建築用の照明器具に比べてはるかに高い。真鍮製で質感もあり、機能美があって昔から再三再度使用している。船舶照明はいろんなところで取り扱っているが、今回は現場に程近い松本船舶電機製作所から購入している。

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