2014/03/13

男と女の家 / 宮脇 壇

宮脇壇(みやわき まゆみ)さんは、私の師匠である石田信男さんの師匠。私と同じ名古屋出身で、お父さんは宮脇晴さんという洋画家でした。私の祖父も洋画家で春陽展で仲間だったという話をあとで知りました。
そんな少なからず縁のある宮脇さんは、私がもっとも尊敬する建築家の一人です。
宮脇さんはエッセイストとしても有名で多くの本を残しています。20代のころに何冊か読んだことはあるのですが、40代(実は今日が45歳の誕生日)の自分はまた違った感じで読めるのではないかと宮脇本を収集中です。


男と女の家 / 宮脇 壇 著 / 新潮選書
この本は宮脇さんが書いた最後の本。男は道具としての家を欲しがり、女は容器としての家を欲しがる話。日本の家は女の家になっていて、男は会社に住み、家に通勤している話。
最後のプライバシーや性の話はあまり他の建築家も書きたがらないような内容を深く考察しています。これから家を建てようという人が読んだら躊躇してしまいかねないような、でも大切で興味深い話が満載の一冊です。


徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161 / FAX 03-3565-6079
http://tokuslifegoeson.blogspot.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿