2011/02/07

川口の家


川口の家の敷地は南北に22m弱、東西に10m弱という長細い敷地である。北側は6m道路に面し、東側は3階建てのマンション、西側は屋根付き駐車場がある。
南側は3階建ての戸建て住宅が並んでいるので、敷地の南半分はあまり日が差さずジメッとしていた。


この家の設計で一番気を配ったのは、「気配がわかる」ということ。
ご夫婦2人暮らしで、視力の弱いご主人と普段洋服直しの仕事をされている夫人が、直接見えなくとも常に気配が感じられるよう、仕事室を中2階にもっていくスキップフロアの構成とした。



設備的にはいつもどおり空気集熱式床暖房「ソーラーれん」を入れている。
RCの箱の上に木造の切妻屋根を架け、小屋裏にハンドリングボックスを設置。主に1階の寝室・洗面所の床下に蓄熱させているが、中2階の仕事室には小さいダクトで分岐して床下に少しだけ吹き出している。また2階の居間・食堂には立下りダクトに切替吹出口を設けて、手動ダンパーにより直接吹出せるようにしてある。

0 件のコメント:

コメントを投稿