今回の地震の被害が出ている地域で、もう一つ私が設計に関わったものがありました。
ただし、私の担当した部分は仮設建築なのですでに昨年撤去されているのですが、一連の仕事に関わった関係で他人事には思えません。
福島県いわき市小名浜港の水族館「アクアマリンふくしま」です。
この水族館は建築設計が日本設計、ランドスケープはプランタゴ・田瀬さんの設計により、2000年にオープンしました。
シーラカンス調査において画期的な成果を収めたことも有名ですが、他の水族館で催されているイルカショー的なものを排除して、全国に先駆けて「タッチプール」を設置、ヒトデやナマコを触れることのできる画期的な水族館です。
2006年、その「タッチプール」を推進してきた飼育員の古川健さんが中心となり、水族館に併設する屋外巨大タッチプール「蛇の目ビーチ」をプランタゴ・田瀬さんが再び手掛けることになりました。その付属施設として、コンテナを利用した仮設の倉庫と便所を私が設計することになりました。
2007年に「蛇の目ビーチ」はオープン。
このコンテナ部分の場所には当初から子供体感館「アクアマリンえっぐ」の建設が予定されており、2010年4月に完成オープン。私が設計したコンテナは当初2年の予定でしたが、工事の遅れで3年使っていただき、使命を終えて撤去されました。
上の写真は2008年夏に子供を連れて遊びに行ったときのものです。子供たちはキャーキャーいいながらビーチの貝や魚と触れ合っていて大盛況でした。
このプロジェクトはTBSテレビ「夢の扉」で2007年5月に「日本初の野外体験型水族館を通して、自然の大切さを子供たちに伝えたい」と題して二週にわたり紹介されました。
そして地震の話に戻りますが、YouTubeで検索してこの映像を発見。前半は「いわき・ら・ら・ミュウ」で、後半が「アクアマリンふくしま」です。建築そのものは被害が少なそうですが、ランドスケープと「蛇の目ビーチ」は壊滅状態のようで悲しいです。
古川さんはじめアクアマリンのスタッフの方々など人的な被害がないことを祈るばかりです。
アクアマリンふくしま、とても心配していました。はじめて動画で近況がわかって少しほっとしました。が、今はまた状況が違うかも知れませんね、心配です。
返信削除とても素晴らしい水族館です、一刻も早い復興を祈ってます。また必ず行きたいです。
匿名さん コメントありがとうございます。
返信削除いわきは原発事故の影響も心配になってきましたね。
震災の調査の仕事が入りそうなので、アクアマリンも行けたらまたレポートしたいと思います。
アクアマリンふくしまの記事ありがとうございました。
返信削除サイエンスチャンネルという番組の取材で伺ったことがありまして、とても美しく機能的で、コンセプトのしっかりした水族館たせと記憶しています。職員方々も心配でした。きっといろいろな被害また不幸もあると思います。ただ建物がしっかりしていたことが救いです。中にいた人もきっと無事だったと信じています。原発事故の影響が心配です。なんとか、いい方向に向かうことを祈っています。
投稿者様
返信削除大変な時に貴重な情報ありがとうございました。
いわきの美しい海に感動しました。何があっても
ここが好きです。神戸も復興をとげました。いわきも
大丈夫だと信じています。
匿名さん コメントありがとうございます。
返信削除私も一日も早くいわきが復興することを祈っています。
福島県いわき市小名浜の水族館「アクアマリンふくしま」で、急場をしのいでいた電源の燃料が尽きた。海獣など一部は首都圏の水族館に運んだが、魚類、熱帯系植物など計22万点はこのまま死ぬ可能性が高い。県生涯学習課の吉田清一主幹は「かわいそうだが今は人命が大切。燃料調達は当分あきらめなければ」と話している。(毎日新聞)
返信削除この記事を読んで胸が高鳴るのです。
一刻も早く動植物などをどこか受け入れてくださる安全な場所に移動させてあげてください!
今までみんなを喜ばせ、楽しませてくれたたくさんの命をこのままただ途絶えていくのをじっとみていていいのでしょうか?!
そんな人は必ず人生で大きなバチがあたります!!
国は30キロ圏内なら安全などと言っておりますが、アメリカでは在日アメリカ人は即80キロ圏外に移動せよといっております。
スリーマイル原発事故より深刻なのです。
どうか時間がない!放射能を浴びているかもしれません。
人の命のほうが大事だなんていってる県職員は頭がおかしい!!人間の心がない!!
どうかどうか総動員してみんなで必死になってあなた方の命とともに動植物の命も守って移動させてください!!
それが今のあなた方の使命です。ミッションです!!