2011/04/01

常陸太田の家

常陸太田の家は、公務員だったNさんの退職後の終の棲家として建てられた家である。
敷地は街の中心に近いにもかかわらず、とてものんびりとした静かな場所である。

施工は水戸の新建工舎設計である。
厳しい予算の中で全開口部を木製建具、外壁の土壁掻落し、内壁の漆喰、薪ストーブ、ソーラーれん...などこちらの要望をほとんどあきらめることなくレベルの高い仕事をしていただいた。


西側は砂利敷きの駐車場と奥に薪小屋。
アプローチにはマロニエを植え、簡素にプレコン平板敷きとした。
玄関ポーチはたっぷりしていて、自転車が4台くらい置ける。


下の2つの小窓は、半地下の書斎と寝室のものである。
外階段で半階上がると中2階のデッキテラス~居間につながる。
いずれの窓も道行く人の視線とずれるようにしている。


Nさん夫妻が一番の楽しみにしている畑を東側に配置した。
敷地東側は道路をはさんで小川がカーブしていて視界が開けているので、各居室の開口部は東に向けて開いている。


デッキテラス下には雨水タンクを設置した。水道水は塩素が入っているので、畑に使う水としては雨水が適している。
竣工後、Nさんからこの畑で作られた野菜をたくさん送っていただいた。どれも美味しかったが、ほうれん草はスーパーで売っているものと全く味が違うことに驚き、自分も将来畑をやってみたくなってきた。

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