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photo 岩為 |
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photo 岩為 |
続いてロフトからの風景。ロフトといっても正確には2階で天井高も2.1mとしっかりあります。岩為さんの写真にはないですが、ピアノがある板の間4帖半と畳の間4帖が間仕切りなしでつながっています。設計時に建て主から、娘が帰ってきたときや来客用に畳の部屋が欲しいというのと、ピアノの部屋が欲しいという要望があり、限られた予算の中でどう納めるか大いに悩みました。
全て一人前の部屋を配置したら床面積が増大し、しっくい壁も木製建具も薪ストーブもあきらめなければいけないことは容易に予測できました。
そこで提案したのが居間・食堂・台所を通常よりもコンパクトにして、半階上がったところにピアノ部屋と畳部屋を建具を設けないでで配置。スキップのワンルームとすることにしました。
畳部屋は半階上がっているので視線がずれて来客時でも気兼ねなく過ごせるし、ピアノも広々と気持ちよく演奏できます。
そしてピアノもいつも弾いているわけではないし、来客もそう度々あるわけではないので、普段はここを第2のリビングとして使えるようにしよう。座卓を設けてパソコンコーナーにしよう、オーディオを置いて音楽を聴けるようにしよう。なんにでも使えるという意味をこめてロフトという部屋名にしました。このロフトがあるからこそ居間・食堂・台所をコンパクトにでき、床面積を約30坪に抑えることができました。
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photo 岩為 |
さて、1階に下りて水回りのご紹介です。洗面所とトイレは1室空間として床面積をコンパクトに納めています。割とこれは別々にしてほしいとクライアントに拒否されることが多いですが、老後のことを考えたとき、広い方が介護などしやすいというメリットがあります。30坪以下の小さな家やローコストの家では提案させてもらっています。(どうしてもというわけではありません)
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photo 岩為 |
洗面台は大理石クレママーフィルを使用。色はロットによって様々、白っぽい時もあればベージュっぽい時もあります。
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photo 岩為 |
洗面所と浴室の間は腰から上を半透明のポリカーボネート板にして、壁厚を利用した小棚にしています。可動棚はフロートガラスにして、コップの跡や歯磨き粉などがついても掃除しやすくしてあります。浴室は腰壁と床はポリコンモザイクというリーズナブルでプレーンな昔からあるタイルです。2cm角なので床が濡れていても滑りにくいというメリットがあります。腰から上の壁と天井はサワラ縁甲板撥水剤塗り。サワラは水に強い性質を持っています。
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photo 岩為 |
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photo 岩為 |
階段を下りて半地下へ。半地下は書斎と寝室とクローゼット。この窓下あたりが1階の床高で、腰壁は基礎部分の断熱材の厚みが出てくるためラワンベニヤ5.5t目透貼としている。
住まい手からの話では、半地下は冬暖かく、夏涼しく過ごせているとのこと。書斎にはかなりのボリュームの本、クローゼットにも衣類が収納されているが、
ソーラーれんのおかげで結露による問題も起きていないようである。
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