とても幾何学的な構成。柱と梁は900mm巾、窓と壁が2700x2700の正方形の格子状になっている。
南北面にはラスタータイルが張られ、東西面はRC打放し。東西面の壁はスリットと水切で切り離すことで、柱・梁の格子が明確に感じられる。
敷地奥までいくと安藤勝男設計の1967年日本建築学会作品賞の校舎があり、この幾何学的構成が既存建築郡との整合性からきているものだということはとても解りやすい。
内部に入ると、その正方形や格子をモチーフとした幾何学的構成が建築の構造体のみにとどまらず、家具にまで徹底されていることで部分と全体をつなげている。
アトリウムの吹抜けに突き出したバルコニー、ベンチ、可動式掲示板はいずれも5cm角のナラ無垢材で縁取られナラ練付け板がはめ込まれた同一素材の構成で建築と見事に呼応しているように感じられた。
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