2014/11/20

常陸太田の家 薪ストーブの話など

先週は、これまで手掛けた数軒の住宅に、現在設計中のクライアントを2日間に渡ってご案内し、見学していただきました。協力していただいた住まい手の皆さま、ありがとうございました。

そのクライアントは常陸太田の家を気に入ってくださって私に設計を依頼されたので、2日目は1日掛けて常陸太田の家を見学して(遠隔地ということもありますが)、住まい手のご夫妻と談笑しながらゆったりとした時間を過ごしました。

常陸太田の家(2008年)
設計:永田昌民+徳田英和
施工:新建工舎設計

雑誌「住宅建築」2009年8月号に掲載されています。
toku's LIFE GOES ON 常陸太田の家
OMソーラー・新建工舎の家づくり Nさんのいえ(2008)





庭木の紅葉がちょうど見ごろ、いい時期の訪問となりました。
建物も竣工して6年半が経過、いい感じに経年変化してきています。
外部の木部は竣工時はラワンの建具や破風はワトコオイル塗り、デッキや木塀の米杉は無塗装でしたので、キシラデコールの無色タイプを1度塗っています。




薪ストーブは、竣工当初は予算の関係でホンマ製作所の安価な時計型ストーブを付けていましたが、数年使用して本格的なものが欲しくなったということで、バーモントキャスティングス社のアスペンに変更。また、煙突も以前はシングルでしたが、断熱2重煙突に取り替えました。 ススの付着が軽減され、メンテナンスが容易なことと、燃焼効率が上がるとのことです。

使い方としては空気集熱式床暖房「ソーラーれん」 の補助暖房として、日常使いされています。アスペンは小型ですが30坪程度のこの家を暖めるには十分な出力があるそうです。実際に火を入れて暖まりながら、住まい手からこれまでの薪ストーブを使用した経験談を楽しく聞かせていただきました。
上面には鍋など置ける調理スペースがあり、おでんをやってみたところ、ガスコンロでつくるのよりも美味しくできたとか。

敷地は余裕があり薪置場には困らないのですが、やはり薪の手配が一番大変とのこと。
知り合いの知り合いなどを紹介してもらい、山へチェーンソーを持って木を切りに、ご夫妻で度々出かけるそうです。 でも、とても楽しんでやっていらっしゃいました。
逆に言えば、そういう苦労を楽しめる方には是非とも薪ストーブをおすすめします。


徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161 / FAX 03-3565-6079
http://tokuslifegoeson.blogspot.com/

2 件のコメント:

  1. ちょうど当日は、建物の完了検査の立ち会いや見学会の準備があり、ご一緒させていただけなくて残念でした・・・。ただ、僕がそこに割り込むのは、ちょっと出しゃばり過ぎな気がしましたが(笑)。新たな住まいづくり、楽しそうで何よりです!

    返信削除
  2. 「常陸太田の家」好きです。徳田さんの関わった「葉山の家」、「逗子の家」、「西川口の家」、「仙台の家」は家から大きく張り出しているベランダ、半地下など多く、特徴がありますね。この頃は、外壁はジョリパット「校倉塗」が多かったようですが今は「ゆず肌塗」が多いですね。

    返信削除