この家の平面は単純な長方形ですが、部屋の用途に応じた3つのブロックに分けて、奥に行くにしたがって天井の形状により空間に変化をつけています。
玄関・茶室のブロックは低いフラットな天井でしたが、一番奥の寝室のブロックは斜めの天井になっています。
寝室の片隅には書斎コーナーを設け、背の低い本棚をパーティションに居場所を分けています。
廊下には開閉式の天窓を設け、寝室入口上部の欄間障子を開けると風が流れるようにしました。
予算が限られていたので、何もかもオーダーメイドではできなかったのですが、浴室をユニットバスにするかわりに、洗面台と洗濯収納はこだわって造作家具で製作しました。
造作家具は扉や引出しが多いとコストが高くなります。そこで、デザインのいい既製品のカゴなどをうまく利用することを前提に、扉と引出しのないデザインにしました。
扉や引出しがないと湿気の心配が少なくなるというメリットもあります。
洗面台はカウンターをモザイクタイル張りにして、実験用の流しを埋込んでいます。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161
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