床座で住まうゼロエネルギー住宅(ZEH)
「ごはんを食べ終わったら、そのまま床に寝転んでテレビを観られるような、くつろげる家にしてほしい」そんな要望から「稲口町の家1」の設計は始まりました。
そこで、キッチン一体型の掘りごたつ式ダイニングテーブルを中心としたワンルームの空間を提案。
床に座ったときちょうどよい高さに感じるよう天井は低めにしていますが、窓やドアを天井いっぱいにして、低さを感じさせないよう配慮。むしろそのことで、広間がデッキテラスを通して庭まで連続しているように感じるようことを意図しています。
キッチン側の床は階段3段分下げ、食事をつくる奥さんが広間の子どもたちと視線を合わせられるようにしました。
この家では太陽光発電と併用して、空気集熱式床暖房「そよ風」を装備、高断熱の壁・天井・開口部、高効率の照明・エアコンにより、居住段階のエネルギー収支をゼロとする 「ゼロエネルギー住宅」(ZEH)の補助金を受けています。
ただし設備に全て頼るのではなく、住まい方として視線の低い落ち着いた生活を提案することで気積を押さえ、建築的にもエネルギー使用量が少なくてすむ計画としました。
所在地:愛知県春日井市
構造・規模:木造 2階建
竣工年月:2013年12月
敷地面積:126.59m2(38.29坪)
建築面積:65.52m2(19.82坪)
延床面積:115.32m2(34.88坪)
構造・規模:木造 2階建
竣工年月:2013年12月
敷地面積:126.59m2(38.29坪)
建築面積:65.52m2(19.82坪)
延床面積:115.32m2(34.88坪)
施工:和工務店
写真:そあスタジオ(写真クリックで拡大します)
「稲口町の家1・2」はパッシブデザインコンペ 2016特別賞を受賞しました。
また、著書「読んで楽しい家づくりの なるほどディテール。(オーム社)」のなかで、
・掘りゴタツ式ダイニングキッチン
・家事動線優先の2階浴室プラン
のほか、実作で読み解くディテールで7ページにわたって紹介しています。
「稲口町の家1」についてのブログ記事はコチラ。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161
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