私が好きな建築家の一人で、昨年亡くなられた高須賀晋さんの原図展が12/16から始まる。
高須賀晋原図展
日程 2011年12月16日 ~12月20日
会場 早稲田スコットホールギャラリー 東京都新宿区西早稲田2-3-1早稲田奉仕園 セミナーハウス
問い合わせ 住宅建築編集部 電話:03-3632-3236 ファクス:03-3635-0045
概要
●開館時間は12:00~19:00 (日曜は~18:00、最終日は~17:00)
●内容:建築家・高須賀晋の日本建築学会賞作品賞受賞の「生闘学舎」や「龍雲院白山道場」などの原図を展示。また、写真家・畑亮が撮影した高須賀設計の住宅の写真や高須賀・畑、両氏による『住宅建築』連載の「日本の集落」の写真も展示
●入場料:無料
詳細 公式サイト(クリックすると新しいウィンドウに表示)
以下は私が描いたスケッチ。1997年に三宅島にある生闘学舎を見学する機会に恵まれた。大学の先輩である中村建築・中村武司さんの呼びかけで、日大の深谷先生に引率していただき、若い大工さんや設計者を中心に20名ほどの楽しく熱い船旅だった。
枕木のログは無論圧巻で、ログというよりは組石造のような重厚さである。構造体はもちろん、屋根のトントン葺きから食堂のテーブルまで枕木が使われている。
深谷先生の話では、高須賀さんは最初枕木をモルタルを敷いて積んでいく組石造で考えていたが、宮下棟梁の主張でダボを入れて積んでいくログ形式で施工することになったとのこと。
スケッチを見返してみると、当時板倉の家を設計していたせいか、特に設備の納め方が気になっていたようである。この建築は壁も天井も枕木だけで、隠して配線できるようなスペースは皆無である。照明はプルスイッチ付きの裸電球で、ひもとローラーを使い、ちょっと離れたところでオン・オフできるという超アナログなアイデア。また、廊下では中央の枕木1本分を配線スペースとして、輪切りにした枕木でフタをしてあるなど、この建築ならではのアイデアが満載であった。
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