関東は梅雨明けはまだのようですが、ここ数日夏らしい暑さになってきましたね。
暑くなってくると、自宅「8寸屋根の家」の工事中に壁・天井のしっくい塗りを家族で施主施工したときのことを思い出します。
もう5年前になります。そういえば、あいらぼで
「8人のケンチク力展」を開催していた時期と重なっていました。
私の事務所で壁・天井の標準仕様になりつつあるドイツしっくい塗りは、石膏ボードにコバウという紙を貼り、その上にローラーで漆喰を塗る手法で、ひび割れが出にくく、吸放湿性や防臭防カビ効果があり、コストもリーズナブルな工法です。
具体的には、
プラネットジャパンというメーカーが扱っているプラネットウォールを使用しています。
妻から施主施工でなにか家族で工事に参加したいという要望があって、それならば壁・天井のしっくい塗りをやってみようと、プラネットジャパンの当時の担当者Oさんにアドバイスをいただきながら、大変な作業でしたがなんとか無事に施工しました。
工事中の様子。
天井高が2850mmあるリビング、階段などは私が担当しました。長柄をつけたローラーでの施工です。奥の天井の低いダイニング、キッチンは妻が脚立に載って施工しました。
当時小4の娘は1・2階トイレを担当。1階トイレは階段下で段板の段々が天井にあらわしになっています。
よく見るとあちこち塗りムラがありますが、どれもよい思い出となっています。
実際の工事は塗るのはとても楽しい作業でしたが、その前の準備が大変。
一番大変だったのがマスキングでした。マスキングは私一人の孤独な作業でした。
ドイツしっくい塗りの施主施工に関しては、これから家づくりをする人におすすめできるかといったら、微妙です。工事の途中に入る行程なので、ある期間工事をストップしないとできません。
もしなにか施主施工をやりたいという方には、床のオイル塗りをおすすめしています。床なら引き渡し後の施工ということで工期に影響なくできます。
いろいろとお世話になった、プラネットジャパンのOさん、現場監督のYさん、塗装屋さんに感謝です。
今さらですが、ありがとうございました。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161
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