2012/10/05

常陸太田の家

先日とある展示会に出展するために、これまで設計した家の写真をパネル化することになり、以前N設計室の永田さんと共同設計し、写真家の岩為(がんため)さんに撮影していただいた「常陸太田の家」と「葉山の家」の2件のポジをデジタル化しました。
岩為さんに連絡を取ったところ快く承諾していただいたので、 順番にブログに掲載していきたいと思います。無断転載、無断使用を固く禁止します。よろしくお願いいたします。

まずは常陸太田の家の外観から。これらの写真は「住宅建築」誌2009年8月号に掲載する時に撮影されたものです。本に使われていないカットもあります。

photo 岩為

常陸太田の家はご夫婦2人住まいの小さな家。施工は水戸の新建工舎設計
写真は東側外観。敷地の南側は隣家が迫って建っていて、東側は農業用水路が蛇行して流れているために開けているので、東向きの家となった。

photo 岩為

垣根も塀もなく畑が道路に連続しているこの家は、少し地面と距離を置くために、居間・食堂・台所のレベルを半階上げたスキップフロアの構成としている。

photo 岩為
photo 岩為
東の道から直に入らないで西側からまわりこむアプローチとした。玄関の下屋には土足のまま行き来できる土間を設け、農機具・園芸用具の格納、漬物や味噌の貯蔵などに使われている。

photo 岩為
photo 岩為
建具はすべて作りものの木製建具としている。アルミサッシュにはないあたたかさと手触りは数値に置き換えられない価値があります。ちなみにここでは枠・建具・戸袋板などラワンで統一しています。

photo 岩為

デッキテラスは束・梁は米松、床・手すり・フレームは米杉(レッドシダー)で作っている。開口部上のキリヨケは光を入れるためポリカーボネート板とした。
このフレームは物干金物を掛けて洗濯物を干したり、夏には日除けのターフを引っ掛けるのにも使われているが、いずれはブドウ棚にしてもおもしろいのではないかと思っている。
住まい手は野菜づくりが趣味で、撮影に伺ったときはスナップエンドウを栽培されていました。
以前、キュウリやホウレン草を送っていただいたとき、いわゆるスーパーで売っている野菜とあまりに味が違い、驚いたことを思い出した。

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