先週あいらぼメンバーと相羽建設スタッフ総勢11名で里山住宅博inTSUKUBA2019を見学してきましたが、そのついでに以前から見学したかった筑波第一小学校体育館に立ち寄ってきました。
筑波第一小学校体育館は1987年竣工、設計は下山眞司+増田建築構造事務所、施工は眞木建設です。
意匠設計の下山眞司さんはしまだ設計室島田さんの大学時代の先生、構造設計の増田一眞さんは私が石田事務所時代に協働していた構造の師匠。
眞木建設の田中文男棟梁は、宮脇檀さんのもうびぃでぃっくなどの初期作品や、高須賀晋さんの住宅を施工したことでも有名ですが、板倉構法や民家型構法などを作ってきた名匠です。
この体育館は集成材や金物に頼らない、無垢材を利用して日本の伝統的な大工の技術によって作られた建築なのです。
敷地は筑波山の中腹の傾斜地にあり、床組は清水寺のような懸造りになっています。
室内に入ると木の香りがします。まるで大きなお寺のような空気を感じました。
屋根は錦帯橋のような持ち送りの梁によって大きなスパンを支えています。
耐力壁は60mm厚の杉板による板倉構法。
筑波第一小学校は廃校になりましたが、現在はつくば松実高等学校として体育館も使い続けています。
この建築から大きな影響を受けて、石田信男設計事務所では板倉構法の住宅をたくさん作ってきましたが、そのうちの私が設計を担当したのが梶ヶ谷の家です。
以前書いたブログ記事「梶ヶ谷の家(2001)」をご参照ください。
またいつか機会があれば、こんな構造の住宅も設計してみたいと思っています。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161
toku’s LIFE GOES ON
読んで楽しい家づくりの なるほどディテール。
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