葉山の家は歩いて5分ほどで海に遊びにいける場所に位置する、4人家族のための住まいである。
2方道路に面する角地で、1階にカヤックと遊び道具の収納を兼ねた車庫を設け、居間・食堂は2階に持っていき、西の雑木林に向かって開いている。
屋根は空気集熱式床暖房「ソーラーれん」のための集熱屋根となっている。外壁はジョリパット校倉、建具はすべて作りものの木製建具である。
植栽はプランタゴ/田瀬さんによるデザインである。
南側にはヤマザクラ、コナラ、イヌシデを植え込んでいる。
電柱が当初は道路隅切部分にあって、2階の開口部の真ん前だったので少し移動してもらった。
クライアントが野菜づくりをしたいとの希望で、フトンカゴによる菜園を設けた。
2階からハシゴを登ると屋根の上に物見台があり、海と山を360度見渡すことができる。
アプローチは簡素にプレコン平板とした。左にはイボタノキ、タブノキ、右にはシンボルツリーになるような少し大きめのセンダンを植え込んでいる。
ポーチは傘をすぼめるときに雨掛りを避けるため少し凹ませている。
ベランダに上る階段脇の手摺りにツル性の植物を絡ませるためのメッシュパネルを設置した。
アプローチ脇のフトンカゴにはアゼターフを敷き、水鉢を設けている。アゼターフとは田瀬さんが考案した、田の畦にあるような多種類植生を"ターフ"(=芝)のように切り取ったマットである。
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