今日は千葉県の市川に出張でしたが、以前から一度行きたかった東山魁夷記念館が近くだったので、せっかくなので少しだけ立ち寄ることにしました。
記念館に隣接して東山魁夷の自宅、吉村順三が設計し1953年に竣工した名作の和風建築があり、どちらかというと、展示よりもその建築の方に興味があったのですが、なにぶんプライベートな個人の住宅であり、生い茂った植栽の隙間からわずかに見える建築を、ちょっとだけ見学してから、記念館の展示を見ました。
今展示しているのは、「東山魁夷と東京美術学校有志―橋本明治・加藤栄三・山田申吾―」 と題して、東山魁夷と東京美術学校(現在の東京藝術大学)の同窓生の仲間の作品です。
東山魁夷と吉村順三も東京美術学校の同級生で同い年であり、吉村さんが設計したニューヨーク近代美術館の日本館「松風荘」や皇居の新宮殿のために、東山魁夷は壁画を描いているなど親交が深かったようです。また、加藤栄三の岐阜にある記念美術館も吉村事務所の設計によるもので、学生時代に見学したことがあります。
入館して年表を眺めていて気づいたのですが、東山魁夷と私の祖父が同い年ではないですか!
以前にも書きましたが、私の祖父は洋画家でしたので、なにか急に親近感をもって展示や写真などを見ることができました。
ということは、吉村順三とも同い年であるわけで、これまでまったく気づきませんでした。
大学時代に、祖父と祖父の友人の若手画家と私の3人で、蓼科や軽井沢にスケッチ旅行をしたことがありました。
祖父がこれまた同い年の脇田和さんと親交があったことを知り、軽井沢で吉村さんが設計した脇田和さんの別荘(脇田美術館に隣接している)に案内したり(もちろん外から眺めるだけですが)、その別荘を設計した建築家の別荘で僕が一番好きな建築だよと吉村山荘を見に連れて行ったり(もちろん外から眺めるだけですが、笑)したことを懐かしく思い出しました。
徳田英和
hidekazu.tokuda@gmail.com
徳田英和設計事務所
171-0031東京都豊島区目白3-8-6吉村ギャラリー2F
TEL 03-3954-6161 / FAX 03-3565-6079
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